養蚕民家

住所 旭川市東旭川町瑞穂 1576−1
建設年 1909(明治42)年 構造 木造2階建
東旭川の米飯(米原・瑞穂)地区は、1898(明治31)年以降福島県人が団体で入植した土地だそうだ。
郷里では養蚕を主な産業としていたこと、開墾前から野生の桑が多く生息し、養蚕に適していたこともあり、入植後全道屈指の養蚕地として知られるほどになった。
最盛期の1919(大正8)年には、310戸になった。
この建物は、福島出身の松浦繁松が建てたもので、他に例のない本格的養蚕民家建築として貴重であることと現存唯一のもので、1973(昭和48)年に旭川市文化財に指定した。
建物内部は,一階座敷部分が二階まで吹き抜けとなって、蚕(かいこ)を飼育するうえに必要な採光・通風・保温を確保するため、二階の縁側や大型の炉・煙り出しなど伝統的な養蚕技術に基づく工夫がなされている。
なお,この建物を長く保存するため,1990(平成2)年から1年かけ解体・復元を行い、萱もそのときに葺き替えられた。


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