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旭温泉

住所 天塩郡遠別町字旭294番地2
TEL 01632-7-3927
日帰り温泉入浴料金 大人500円、小人250円、家族風呂(1時間)〜1000円
レンタル タオル100円、バスタオル200円
日帰り温泉営業時間 8時〜22時 最終入場時間21時30分 

旭温泉便り♪

遠別町

天塩の由来は天塩川、アイヌ語の「テシ・オ」「テシュオ」(梁(やな)・ある)から。
遠別町の由来は、アイヌ語の「ウェンペッ」(悪い川)からと言われているが、実際は「ウイベチ」(相語る川)からだそうだ。他にも、「ウイエベツ」(さわがしい川)、という意味もあるそうだが、いずれにしても稲作の実る肥沃な地を造りだす川だけに後者であって欲しいと願う。
旭の由来は、アイヌ語の「ムオタコンベツ」(小さい・砂浜、砂・川で砂浜を通る小川)小さいオタコシベツ川の意である。1897(明治30)年の地図にはモオタクシュペツと記称されていた。この年に福井県人北島次郎左衛門他6名が入植し、王子製紙山林所有地として開拓された。以来ここを茂歌越別と呼称する。1939(昭和14)年8月に字名改正し、現在の旭となった。「遠別村西部ニ位シ旭ヲ礼拝シテ心ヲ清ムル処ヨリ名付ケタリ」が由来である。
国道232号線道道971号旭温泉旭線の交差点から山方向へ約6.1km。

豊かな自然に包まれて、ゆったりと静かで贅沢な時の流れを堪能してほしい。異なる泉質の2種類の天然温泉がある。1979(昭和54)年に開湯し、2005(平成17)年に運営主体が遠別町観光公社から大新東(シダックス傘下)株式会社に移管となり、この時に建物・設備も現在のものに改築された。
地元産のトドマツを使った木造二階建て、道北では珍しい間欠泉から湧いた湯で、温水から分離した天然ガスで浴用泉に加熱するタイプの温泉である。
2つの異なる泉質が楽しめるのが魅力の一つだろう。旭の湯は、赤茶色の湯で舐めたらしょっぱい温泉(旧泉質名・食塩泉)だ。湯冷めがしにくく保温効果がある。富士見の湯は、地下500mから湧出する黒褐色の温泉で、ほぼ無味無臭の冷鉱泉で源泉温度は17.2℃で、加熱利用され、美肌の湯ともいわれている。
現在は、宿泊施設のとしての機能を有しているが、1975(昭和50)年7月に地域住民による日帰りのみの公衆浴場として天然ガス利用施設「健民センター」(現在の旭温泉)をオープンさせた。その後1977(昭和52)年11月宿泊施設「研修センター」をオープンさせ、現在の温泉の基礎を築いた。
建物内は、客室が和室9室、他に休憩室や食堂を併設し、風呂場は和風と洋風の造りが異なる2つの一般浴室からなり、どちらもサウナを併設する内湯と露天風呂からなる。
和風の内湯と洋風の内湯及び露天風呂には、敷地周辺の地下から自噴する「旭の湯」を、洋風の内湯と和風の露天風呂に富士見地区に湧出する「富士見の湯」を加熱利用している。浴室は和風男性、洋風女性で偶数日奇数日で洋風と和風風呂が交互に運用されている。貸切風呂もある。

旭の湯は、ナトリウム - 塩化物泉(低張性中性高温泉)(旧泉質名・食塩泉)(加温・循環ろ過)
源泉温度22.4℃、PH7.3
富士見の湯は、ナトリウム - 炭酸水素塩・塩化物泉(低張性アルカリ性冷鉱泉)(旧泉質名・含食塩 - 重曹泉)
源泉温度17.2℃、PH8.0
効能 リウマチ性疾患・運動器障害・創傷・慢性湿疹・角化症など

レストランは、ラーメン、定食、丼もの、一品料理、和食膳(宿泊)など料理の食材は、地元産の旬の食材を使った品が揃う。

旭地区の天然ガス開発は、1912(大正元)年渡辺久七氏が遠別の油田調査を行い旭地区で始めてボーリングを試みたのである。1915(大正4)年大阪の久原鉱業の清水定吉氏が旭の菊池雅三氏の敷地にて、1917(大正6)年にかけて試掘を行った。結果は石油ではなく天然ガスだった。
地質については、渡辺久七氏が地質調査報告を行い、遠別旭温泉と歌越別メタン田(歌越別背斜ガス田)に関連する多数の産油地を報告し、「モオタクシュペツ」の山麓にある直径約9mほどの円形の池から多量の可燃性ガスが発生していた。モオタコシベツ川中流の歌越別背斜西翼にあたる地点の沼・湿地には、かなりの油徴(原油)および可燃性ガスの放出があった。池からの塩水のため農作物がうまく育たなく、沢沿いに小規模な泥の山があり泡がぶくぶく出ている所もあり、泥火山である可能性があるという。ちなみに旭温泉の西にある池でも盛んに泡が出ていることが確認できるという。
天北油・ガス田地帯の南部に位置し、白亜紀系〜第三紀系の堆積岩が発達している。地層は新第三紀中新生に属する古丹別、金駒内、遠別層、鮮新生に属する茂築別層及び第四紀段丘堆積物という。
1962(昭和37)年〜翌年にかけて資源確認のため鉱床調査を行い。1974(昭和49)年には北海道地下資源調査所にボーリングを依頼し、E-1号井深度260m(1964(昭和39)年)〜E-6号井深度370m(1975(昭和50)年 )を試掘し、1980(昭和55)年にはE-7号井をボーリングし自噴した。
1972(昭和47)年にボーリングしたE-3号井深度301mから自噴するガスと温水を利用した温泉棟の計画が出たのは1974(昭和49)年頃で、1975(昭和50)年7月に地域住民による日帰りのみの公衆浴場として天然ガス利用施設「健民センター」(現在の旭温泉)をオープンさせた。

富士見地区地熱(温泉)開発ボーリング、遠別町では道の駅周辺に地熱開発の目的と、地下の資源の把握のためボーリングを行った。
1996(平成8)年8月に開始し深度500mまで掘削した。結果として25〜28℃の温泉湧出があり、毎分90〜96リットルの汲み上げ可能な泉源が報告される。道立衛生研究所の分析で、ナトリウム - 炭酸水素塩・塩化物泉(低張性アルカリ性冷鉱泉)と判定され、「もち肌の湯」と命名された。
楊湯時に、温泉水に付属する可燃性ガスが含まれるため、施設設置には十分注意するようにとの達しもあったようである。遠別町としてはこの温泉を活用すべく検討したが財政面の工面がつかず旭温泉での利用に留まっているようである。

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