北海道応援サイト!がんばれ北海道!!

幌延深地層研究センター地下施設の見学体験記

住所  天塩郡幌延町字北進432番地2
予約 総務・共生課01632-5-2022 平日8時30分〜17時まで
開催期間 日曜日は、4月〜10月の第四日曜日、平日の施設見学は、4月〜10月は火・木曜日。11月〜3月は木曜日の開催
営業時間 9時〜12時(定員を超えた場合は13時〜16時にも開催)
参加費 無料
開催場所 幌延深地層研究センター(集合場所はゆめ地創館内1階)
申込方法 開催日1週間前の日曜日までに電話(仮予約)にて確認をする。空き状況を確認後、HPにある見学申込書をFAX01632-5-2033まで送ると完了。平日の予約は、見学3ヶ月前の同日から可能。電話(仮予約)にて確認をする。仮予約をしたら1週間以内に日程を確定させ連絡する(1週間経っても確定の連絡がない場合はキャンセルとなるので注意)。見学申込書は、見学2週間前までに01632-5-2033までFAX(FAXがない場合は要相談)。
定員 各回18名(定員を超えた場合は午後も開催)
駐車場 無料、20台程度

幌延町

幌延深地層研究センター

幌延深地層研究センターPR施設「ゆめ地創館」は、1982(昭和57)年、2月低レベル放射性廃棄物施設誘致が報道され、幌延町の誘致を受けた核燃料サイクル開発機構(現・独立行政法人日本原子力研究開発機構)によって、2001(平成13)年に開設されたのが幌延深地層研究センターである。
そのPR施設として出来たのが「ゆめ地創館」で、当センターの研究内容を公開するとともに、放射性廃棄物の持ち込みや使用をしないこと、将来的に当施設を最終処分場に転用しないこと、研究終了後には坑道を埋め戻す、などをPRすることを目的として、2007(平成19)年6月に完成した施設である。名称は一般公募で決定し、館内展示は無料で観覧でき、予約などは必要ないが、定期的に行われているセンター施設見学会は4月〜10月の第4日曜日と平日(火・木)に行われており、予約が必要である。
4月〜10月の第4日曜日の申し込み締め切りは、見学日の一週間前までの予約、参加費は無料。
平日の見学は4月〜10月は火・木曜日。11月〜3月は木曜日。見学日の2週間前までの予約、参加費は無料。
など定期的に開催しているので、総務・共生課01632-5-2022で確認し予約すること。

今回は、8月の第四日曜日に参加してきました。参加者が多かったようで、私の参加時間は午後からだった。
まず時間までに、ゆめ地創館内1階のカウンター前で受付を済ませる。見学の概況説明と注意事項を聞く。約30分程度。見学コースは正味2時間30分程度で、ゆめ地創館・地層処分実規模試験施設に30分程度、深度350mの調査坑道に80分程度(更衣、移動を含む)このコースは前後することがある。
地下施設の深度350m調査坑道を見学する際は、指定された作業衣や安全装備の着用を義務とする(ヘルメット・ツナギ服・懐中電灯・反射チョッキ・手袋・安全長靴・入坑許可証)。
見学中は案内者(機構職員)の指示に従うこと。カメラ等(携帯電話を含む)を持ち込む場合、落下防止用のストラップを貸してくれる。火器類(ライター、マッチ)の持込みは厳禁である。
坑道までは、ゆめ地創館から専用バスが出ているので現地まで移動。西立抗の坑口から人キブル(エレベータ・人以外に坑道を掘った土砂を運ぶものもあり、人が乗るものを人キブルと呼ぶ)に乗って地下へ。もちろん高所・閉所恐怖症の方は絶対に無理だろう。見学時の定員は案内者、操作者含む11名で移動する。坑内にはいるとトイレはないので先に済ませること。
ちなみに、自力歩行が困難で介助が必要な方・車椅子、松葉杖、杖が必要な方・小学3年生以下の子供(4年生以上の小学生は保護者同伴で見学できる)・お酒を飲んでいる方・高所、閉所恐怖症の方は地下施設の見学ができないので注意してほしい。
エレベータから地下に一度降りて、さらに人キブルに乗る。下まで5〜6分くらいかかっただろうか。下についているカメラのモニター画面。


地下の坑道に着くと、案内板があり西立坑と東立坑のまわりに、8の字になった坑道がつくられている。少し歩くと幌延の窓と書かれた場所に出る。掘削したままの状態が見れ、まさに岩盤を手で触ることが出来るのである。この岩盤は声問層(珪藻質泥岩)で、珪質の生物遺骸である珪藻を多く含む岩である。なかなか触ることが出来ないので、ベタベタと触ってきたのは言うまでもない。

坑内では、掘削に使っていた重機が置いてあり、今も試験が継続して行われている。人工バリア性能確認試験・オーバーパック腐食試験・物質移行試験などである。各所立ち入り禁止の場所もあるので案内者の指示に従うこと。緊急時は避難施設もある。
地下施設の見学はなかなか出来ることでないので、機会があればオススメしたい。幌延は研究が終われば埋め戻す予定で、最終処分地の候補ではないという。しかしこういう研究を通して現在も増え続ける負のゴミをどう処分していくかを考える大切な役割を担っているんだなと改めて放射性廃棄物の怖さと永年にわたる管理が必要で莫大なコストがかかること、現在も稼働を続ける原発があることなど様々な事を思い知らされた感じである。
Copyright (C) がんばれ北海道 All Rights Reserved.
inserted by FC2 system