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トナカイ観光牧場

住所 天塩郡幌延町字北進
TEL 01632-5-2050
営業時間 4月〜10月は、9時〜17時、11月〜 3月は、9時〜16時
定休日 毎週月曜日、12月31日、1月1日〜5日
入場料は無料で、トナカイえさ1袋200円
トナカイソリ(冬期間のみ)大人(高校生以上)500円、小学生200円、小学生未満無料。時間(冬期間のみ)10時〜16時で、天候により運行できない場合がある。

幌延町

天塩の由来は天塩川、アイヌ語の「テシ・オ」「テシュオ」(梁(やな)・ある)から。
幌延とは、アイヌ語の「ポロ・ヌプ」(大きい・野原)が「ほろのぶ」と転訛しこれに「幌延」の漢字が当てられ、ほろのべと呼んだ。
北進の由来は、アイヌ語の「イペ・コル・ベツ」(食料を持つ川)からで下エベコロベツと呼んだ。漢字で江辺頃別。当初下エベコロベツと呼んだが、その後入植者が下エベコロベツ川上流域(本流・現在の豊富町旧日曹炭鉱跡付近の沢あたり)に対応し、南にある支流の集落を「南沢」と呼んだ。この南沢が北進になる前の地名で、大正の中期頃から呼ばれていた。1959(昭和34)年4月の字名改正により北進となった。(下エベコロベツ当時は南沢・中組・本流・北沢が当時の部落だった) 今後の開発促進を願って命名されたものである。
道道121号稚内幌延線沿いにあり、幌延市街地から浜頓別方向に約3.5kmほど。

2016(平成28)年4月にセンターハウスがリニューアルオープンした。
館内にはレストラン ポロとお土産屋さんがあり、レジではトナカイのエサ200円も売られている。食事だけで入ることもでき、入場料は無料である。
レストランは、カウンター8・6人掛けテーブル5卓・4人掛けテーブル5卓の58席。幌延や近郊ではランチを食べれる店が数件しかないため、地方から来るとかなり食事処で苦労することがある。幌延町内の交番で聞いても、ここのレストランを推してくれたため観光がてらいってみるといいだろう。レストランは開放感のある広いスペースで、窓からはトナカイが見られる。
トナカイ牧場は開設当時、現在地ではなく、JR宗谷本線沿いの市街隣接地だったが、見学者が増え手狭になってきたこともあり、市街地から約4kmほど離れた場所に、1999(平成11)年12月25日のクリスマスにリニューアルオープンした。当牧場は更に多くの方々に利用し、親しまれる施設となるよう2009(平成21)年4月より入場料を無料としている。
冬期に開催される「トナカイホワイトフェスタ」は、各種ゲームやトナカイそり、スノーモービルの無料試乗や、ミニ花火大会など子どもたちを中心とした楽しいイベントで、毎年12月中旬に開催予定。一足早いクリスマスを過ごせるイベントだ。


幌延町にはトナカイがいる。このトナカイはフィンランドからやってきたが、現在は幌延生まれの二世、三世として現在も元気に育っている。
そもそも幌延にトナカイをもたらしたのは、岐阜県出身の恩田猛氏で、大学で船舶工学を学び、四国の造船工場に就職するも日本の食糧問題や牧畜に対する疑問を抱くようになり、「食糧は自給自足するべきだが、日本の農地には限りがあるから、人間が食べられない物を食べて成長する動物を人間が食べる事が望ましい」、そして「現在の牛や豚は配合飼料を与えないと飼えない。草だけで育ち、食用になる動物はいないものかと」考え、トナカイにたどり着く。こうしてトナカイへの情熱を燃やした彼は、脱サラした恩田氏はトナカイの本場へ単身乗り込み、フィンランドの首都ヘルシンキの北にあるラータマで1年間トナカイの飼育実習をする。
恩田氏はやがて日本でトナカイの飼育を思い立つ。フィンランドに滞在中にトナカイの習性、飼育法などを学び、輸入手続きや輸送手段などを調べ帰国する。
日本では北海道がトナカイの飼育に適していると考えた恩田氏は、北海道での飼育適地を探した。北海道新聞が当時新聞記事として取り上げたこともあり、市町村関係者から問い合わせがあったものの「観光用のトナカイ牧場なら」と言う話ばかりで恩田氏の畜産として牧場を考えていた希望と一致しなかった。
そんなとき町の産業振興としてトナカイの導入を考えたいと名乗り出たのが幌延町だった。その後1987(昭和62)年11月恩田氏は幌延町において「トナカイ飼育計画」の説明会を開催する。1988(昭和63)年1月には有志を対象にした「トナカイ肉の試食会」を開催し理解を求めた。以後は3月に「トナカイ飼育事業」推進準備会設立会合。4月農林水産省がフィンランド大使館へ協力の要請。7月第二回・三回推進準備会。8月には恩田氏が幌延町に転居してきた。9月留萌支庁に協力要請。しかし当時の議会ではトナカイ導入は全く理解を得られなかったこともあり、町としての助成措置は見送られた。
その後、町内の有志数十名から資金提供の話が持ち上がった。そのまとめ役だったのは当時の町商工会長の大森昭氏で、有志から1300万円の資金を集めた。当時の町長である上山利勝氏が敷地及び農機具を無償貸与してくれたこともあり、有限会社トナカイファームを設立し、社長には大森氏が就任した。
恩田氏は、1988(昭和63)年12月にトナカイ輸入するためにフィンランドに赴き、10頭を買い付けた。1989(平成元)年1月雄2頭、雌8頭を輸入し、成田で検疫を受け幌延に2月到着する。東町22番地に開設した時は5604平方mであった。

こうしてスタートしたトナカイファームだが、当初の目標は5年後には40頭ほどに増やすという目標があったが、到着したトナカイの雄一頭が原因不明の腸捻転で死んだ。しかし雌のトナカイが皆元気な子供を出産してくれたのは幸いであった。11月には15頭に増えている。1990(平成2)年には18頭に増え、恩田氏の経験は積まれて行き、日本では牧草で育てていくのである。
1991(平成3)年には、敷地を1万7417平方mに拡張する。6月31万7417平方mに拡張した。恩田氏は自費でフィンランドより180頭のトナカイを輸入する。輸入したトナカイの雌の大半が妊娠中だったこともあり翌年には子供が次々と生まれた。180頭のうち45頭は観光用に道内の自然公園などに出荷した。1994(平成6)年3月には飼養頭数は232頭になり、1995(平成7)年には293頭、1996(平成8)年には312頭となり、それと共に飼養施設も拡充されていった。
 トナカイファームは、家畜(畜産・肉(食用)やツノ、革の生産販売のため)とするための飼育施設として運営しており、観光目的ではなかったことから、観光客の見学対応がなされていなかった。しかし町民の間からは町の観光の目玉にしてはどうかと意見が出始め、町は観光客向け施設と家畜用飼育施設を分割することとした。
1995(平成7)年3月に町内上問寒338-2に家畜用飼育施設を移転し、町は恩田氏より50頭のトナカイを購入し、本格的な観光事業に乗り出し、観光客向け施設である「トナカイ観光牧場」(トナカイランド)が、この跡地に5月にオープンした。広さは約1ha。放牧するトナカイは雄40頭。雌10頭で、大半は幌延で生まれたトナカイであった。開設後は町の観光協会に管理を委託し、通年観光とする予定だった。その後観光牧場では1997(平成9)年よりトナカイにソリを引かせる調教を始めている。その後あちこちでソリの体験試乗などが行われている。
 その後、依然として観光牧場は手狭で飼養頭数も増え、不備であることから、1997(平成9)年1月「トナカイ観光牧場整備計画懇談会」を設置。7月には「整備計画検討委員会」と改称し、協議した。
移転先は、面積67ha。町北部の北進にレストランや土産物売り場、駐車場の他、青いケシなどを植える花畑、トナカイと触れ合える広場、ソリ乗り場が併設された本格的な観光施設を造成する運びとなり、1999(平成13)年12月に移転オープンした。
移転当時は、入場料を徴収していたが、2009(平成21)年4月以降入場無料となっている。なお、このトナカイ観光牧場内のレストランで、幌延産のトナカイ肉や、合鴨等の各種商品を食事・購入することができる。

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