焼尻郷土館(旧小納家住宅)住所 苫前郡羽幌町大字焼尻字東浜183開館時期 5〜9月(9月は土・日曜日のみ開館) 開館時間 9:00〜16:00 期間中は無休 休館時期 9月の平日、10〜翌4月 料金 一般310円、小・中学生210円 1900(明治33)年の建造で、モダンな和洋折衷の木造建築で、当時大変珍しく高価であったトタン板で屋根を葺き、外壁は檜、内部は紫檀や黒檀の柱を使うなど贅を尽くした建物であり、当時のニシン場の繁栄の一部を今に残す。 海とともに歩んできた焼尻島の歴史・文化財を集めた焼尻郷土館として、昭和53年(1978)7月に開館。 1977(昭和52)年12月に羽幌町重要文化財として指定し、その後北海道指定有形文化財となり現在に至る。 石川県塩屋村出身の二代目宗吉氏が建てた、小納(こな)家は呉服屋・雑貨商を営み、時には宿泊施設としても利用したり、郵便局・電信局を建物内に併設していたことから、それらの生活の中で使われていたものを展示している。 展示物には小納家の家具や生活用品の他、調度品、小納宗吉が海外から買い求めた品々や著名人との交流を示す書籍・書簡など貴重な資料も展示されています。 オロロン鳥などの剥製もあります。 中央の表玄関をくぐると仏壇まで、3室の座敷と一直線に続いていて、奥の間には板縁と土間で構成する縁側を廻し、接客用の空間を演出。 黒檀や檜材を多く使用し、当時の豪勢な贅を極めたであろう作りになっていて、見応えがある。 当時のトイレは特注した九谷焼でできていて、青の顔料で彩色された九谷の陶器がとても印象的である。 土蔵も奥にあり、そこにも所狭しと収蔵品が展示されている。 1階の奥には、調度品や台所、風呂場、収蔵庫などがあり、ここの暗い台所の水がめには、清澄な水が流れ込んでいた。 ほどよく冷たく、味はまろやかで旨かった。昔から使っている水で、どんなときも枯れたことがないそうで、焼尻の水はうまいと、船乗りに評判だったそうだ。 2階には、当時の写真や地図など珍しい物が展示されている。今は静かな島は、昔はニシンの群来に沸いたことが資料から見て取れる。 さらに郵便局舎としても利用されたことから電信室、逓信機器などがそのまま残っています。 大きな地図で見る |