北海道応援サイト!がんばれ北海道!!

嵐山公園

住所 上川郡鷹栖町嵐山

社団法人 旭川観光協会

鷹栖町の由来は、アイヌ語で「チカプニ」(大鳥が棲むところ)と呼ばれていたのを意訳したもので、トンビ、ハイタカやオオタカなどの大きな鳥が生息していたことから名がついた。
道道1125号嵐山公園線を旭川鷹栖IC入り口交差点から左手に進み、約1.8kmほどで、直進すれば嵐山スキー場(閉鎖)右は展望台へ向かう道路となるので右手のダートを進み約1.9kmほど。
上川郡鷹栖町にある嵐山公園は、鷹栖町域にあるが運営管理は旭川市が行っており、旭川営林局所管の国有林地区を1957(昭和32)年に無償貸与を受け、水源涵養林(すいげんかんようりん)、保安林の指定地区のため整備をして、1965(昭和40)年11月公園として開園。
面積は約680ha。
京都の嵐山に似ていることからこの名となり、名付け親は明治・大正期の紀行文学者大町桂月である。
旭川市の端に位置しており、公園は標高253m、山の上の展望台から見ると、旭川市街地を一望できる。
旭川市の夜景スポットとして地元では知られているが、冬は立ち入ることができない。
また嵐山展望台、標高253mでは遠く大雪山や十勝岳も望むことができ、旭川八景のひとつである。


学術的にも貴重な植物が多数確認されている公園で、自然が豊かな樹林帯で付近は保安林や鳥獣保護区指定地域が多い。
春には、エゾエンゴサク、カタクリなどの花も多数咲き、観光客の目を楽しませてくれる。(5月の上旬)


公園内には、史跡などもあり散策路が付いていて散歩がてらに歩くのも楽しい。
園内史跡には看板があり、チャシコッ、チセ、ノチウ、ヤムワッカ、国見の碑、などが点在していて隣接して、北邦野草園アイヌ文化の森 伝承のコタン嵐山公園センターなどもある。


嵐山歌碑(酒井広治が1937(昭和12)年10月16日に近文山山頂で詠んだ歌)
「わが観るや川筋ひかる野のかなた照りしづもりし遠の街屋根」
1958(昭和33)年、6月15日に建立された。


大町桂月(おおまちけいげつ)とは、1869(明治2)年3月6日(1月24日)- 1925(大正14)年6月10日、詩人、歌人、随筆家、評論家である。
1869(明治2)年、高知市北門筋(現・高知県高知市永国寺町4-10)に元土佐藩士の息子として生まれる。
1896(明治29)年、東京帝国大学国文科卒業。
1899(明治32)年、島根県で中学教師となる。
1900(明治33)年、博文館に入社し、1906(明治39)年まで在籍する。
終生酒と旅を愛し酒仙と称され、晩年は遠く朝鮮、旧満州(現・中国東北部)まで足を延ばしている。
北海道の層雲峡や羽衣の滝の名付け親でもあり、道内各地を旅行し紀行文で紹介した。ちなみに大雪山系黒岳の近くには、彼の名にちなんだ桂月岳という山がある。
1925(大正14)年、4月に蔦温泉に移り住むが、胃潰瘍のため死去、57歳。

酒井広治(さかいひろじ)とは、1894(明治27)年4月27日〜1956(昭和31)年1月30日、旭川歌壇の基盤を作った功労者。初代旭川信用金庫理事長。
福井県生まれ。1898(明治31)年父と共に旭川に移住。
1910(明治43)年中学時代に旭川初の歌誌「冷光」第3集に「校庭のさびしく立ちし鉄棒に秋のゆふ日のうすくながるる」が掲載される。
1912(大正元)年、庁立上川中学を経て、東京歯科医学専門学校卒業する。(進学時に国文科への進学を望んだが、父親に反対された。)
上京後、北原白秋に師事し「地上巡礼」「アルス」「煙草の花」「朱樂(ザンボア)」などの歌誌に作品を発表。
1918(大正7)年、日本橋で歯科医院を開業する。
1921(大正10)年、家業の土建業を継げと父の意志により旭川に帰る。
1926(大正15)年、旭川歌話会を創設して月例歌会を開く。同人として齋藤瀏、齋藤史、鬼川俊蔵、小熊秀雄、小林昴、山名薫人がおり、旭川歌壇の基盤を作った。
1937(昭和12)年、旭川信用組合理事となる。
1949(昭和24)年、第一回旭川市文化賞受賞する。
1951(昭和26)年、初代旭川信用金庫理事長となる。
1953(昭和28)年、宮柊二の「コスモス」創刊より第一部会員として参加する。
1954(昭和29)年、第一歌集「雪来る前」を刊行する。
1956(昭和31)年、旭川で小林孝虎主宰の「北方短歌」創刊で、顧問として参加する。

旭川八景とは、1997(平成9)年、旭川市景観課によって選定された北海道旭川市の美しい景観要素である。
他は、旭橋・嵐山と嵐山からの眺望、嵐山公園内に北方野草園伝承のコタン外国樹種見本林旧旭川偕行社、中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館・ダイヤモンドダスト・常磐公園平和通買物公園である。

カタクリ(片栗)とは、ユリ科カタクリ属に属する多年草で森林内、林縁部に生える小さな花。
早春に10cm程の花茎を伸ばし、薄紫から桃色の花を先端に一つ下向きに咲かせる。開花時期は4月下旬〜5月上旬。約2週間ほど。

エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)とは、ケマンソウ科キケマン属の多年草で、北海道から東北地方に分布し、森林内、林縁部に生える小さな花。
早春に10〜20cmほどの花茎を伸ばし、薄青から薄紫の花を咲かせる。葉は楕円形の小葉3枚からなる。開花時期は4月下旬〜5月上旬。約2週間ほどでカタクリよりやや早く咲き始める。

旭川鷹栖IC(インターチェンジ)とは、上川郡鷹栖町と旭川市にまたがる道央自動車道のインターチェンジで、札幌ICからの距離は125.3km。
1990(平成2)年10月30日、深川IC〜旭川鷹栖IC間の開通に伴って供用開始した。

道道1125号嵐山公園線とは、鷹栖町9線西3号(嵐山公園入口)〜旭川市近文7線南1号(旭川鷹栖IC入口) を結ぶ一般道道で、総距離は1.8km。

大きな地図で見る
Copyright (C) がんばれ北海道 All Rights Reserved.
inserted by FC2 system